一体感ある「学び合い」
上越教育大・院生講師に、吉田高校
 新潟県立吉田高等学校(灰野正宏校長)は、1月29日午後1時15分から同校会議室で、上越教育大学「西川研究室」の大学院生を講師に迎えて「学び合い」を取り入れた授業を行った。

 新しい学習指導要領の「主体的で対話的な深い学び」が、平成34年度から高等学校で実施されることを見据え、その要素を入れた「学び合い」の授業として初めて行ったもの。これから社会に巣立つ生徒たちにとってますます重要となるコミュニケーション能力を養成するとともに、教職員の教科指導に役立てることがねらい。
 
 授業の内容は、同校の教職員が作成した数学、化学、英語の問題を、協力しなが ら生徒だけの力で解くというもので、参加生徒は同校1年4組の30人と、2年4 組(健康体育コース)の17人。5限と6限に行い、5限では同大学院1年生の大 塚哲さん、6限では同大学院1年生の関戸菜々子さんが「授業実践者」として教壇 に立ち、授業を進めた。
 
 この日午後2時過ぎから始まった6限では、1年生は化学、2年生は英語の問題に取り組んだ。他学年との交流はあまり目立たなかったものの、1年生は1年生同士、2年生は2年生同士で話し合いながらペンを進める姿が多く見られ、最終的には全員が正解にたどり着いた。授業の最後にあいさつした関戸さんは、「授業が始まってすぐに、席を立って教えにいってあげている生徒さんもいて、5限に比べて動きが、1人ひとりの取り組む姿勢が変わっていて、よかったと思いました」と総括。その上で、「課題に対して本気で取り組む姿勢を、意識してほしい」、「勉強以外でも、いろいろなことをみんなで協力し合って、困ったときは『手伝って』と言える、そして、周りの人から手伝ってもらえるような人になってほしい」と、メッセージを送った。

 西川研究室では、「主体的で対話的な深い学び」のためのより効果的な手法について研究・実践を重ねており、5限を担当した大塚さんは「講義形式の授業よりも、『どの子ができていて、どの子ができていないか』というのが見えやすいと思います」。また、「今回、このような授業の経験をさせていただき、有難いです」と、同校に感謝していた。

 授業に参加した女子生徒の1人は、「同じことに対して、友だちと協力して達成するのはすごくいいこと。一体感があったと思います」と振り返っていた。             
                                                 (山口)

 2018年01月30日本紙掲載