ことしはコーヒーツール特集も
燕三条トレードショウ2018
 新潟県燕三条地域の物流や販売、マーチャンダイジングを支える卸売業者や、消費者が手にする最終製品を手掛けるメーカーが一堂に集まる展示会「燕三条トレードショウ2018」が、10月3日と4日の2日間、燕三条地場産センターメッセピアで開かれた

 地場のメーカーなどによる展示会「燕三条ものづくりメッセ」の成功を受け、「卸にも脚光を」と一昨年開かれた「燕三条卸メッセ」を前身にことしで3回目。昨年に引き続き、人気の工場見学イベント「燕三条工場の祭典」の開催期間に合わせることで、発信力の相乗効果を図ったほか、今回は、海外でも引き合いがあり、燕三条地域でも多くの企業が関わるハンドドリップ用のコーヒーツールに焦点を当てた特集企画を用意。関連企業の多くが展示の前面に押し出したほか、各社の製品が一堂に並ぶ展示や、コーヒーツールの体験・試飲企画が充実。

 また、昨年に引き続き、ジェトロ新潟の協力で海外バイヤーのほか、海外向けに商品を卸す国内商社のバイヤーを招待。キッチンウェアなどを興味深そうにながめ、各社の担当者に通訳を通じて質問する姿が見られた。

 初日となった3日は、午前9時30分からオープニングセレモニーが行われ、燕商工会議所会頭で、流通業者の1人としてイベント開催の音頭をとった田野隆夫実行委員長が主催者を代表してあいさつ。「きょうから2日間、また明日から始まる工場の祭典と一緒に見ていただきたい。最近、全国的に注目される産業観光の一翼を担っていると思います。また、これから燕三条ものづくりメッセも開催されます。10月は、マスコミを通じて少しでも全国に地場産業に興味を持っていただけるようイベントに一生懸命に取り組んでいきたい」とした。また、田中角栄氏の生誕百年であることから、田中氏が現在の燕三条駅と三条燕インターチェンジの命名に一役買ったというエピソードを紹介し、「先人の苦労もあり、燕三条は2時間足らずで首都圏に営業に行けるようになった。すばらしい立地だ。その先人の築いてきた基礎の上で少しでも発展できれば、と思っている」と語った、最後に田野実行委員長は「ものづくりのまちである三条と燕だが、その車輪の両輪として問屋さんがいる」とし、改めて流通の役割を強調した。

 来賓祝辞では、経済産業省関東経済産業局地域経済部の青木宏次長、鈴木力燕市長に加え、3回目の今回、初めて國定勇人三条市長が出席し祝辞を述べた。

 國定市長は、「たしかに言われてみれば、ものづくりは、問屋さんと両輪になって成り立っている」とし、「議会が終わったら、ぜひ、じっくり拝見させていただきたい。一番大切なことは、このトレードショウを通じて、1つでも2つでも契約が成立すること」と、その成果に期待感を示した。

 前回に引き続いての参加となった青木次長は、「まさに商社や卸関係の方はマーケットを知っている。マーケットのニーズをつかむことができる人と作り手がいて、初めてもの作り・商品作りは生まれる。まさに両輪だと思います。地場産業の産地といわれるところが多くありますが、卸とものづくりが一緒に協力しているところは、この地域だけではないか。他には両輪がない。マーケットニーズがとらえられなければ、どんどんニーズから離れていってしまう」とし、流通の役割を語り、さらなる連携への期待感を語った。

 鈴木市長は、「今回はコーヒーツールの特集とよりテーマ性が高まった。みなさんの思いがひしひしと伝わってくる」とし、今後の各種イベントの先陣を切る盛り上がりに期待した。

 テープカットのあとには、続々と来場者が集まった。国内のバイヤーや、各企業の取引先だけでなく、一般来場者なども多く見られた。              (細山)



 2018年10月04日本紙掲載
地場産業担う「卸」に焦点