新潟県の第6回燕三条工場の祭典が、10月4日に開幕した。今年は、93工場、8耕場、8購場の過去最多の109KOUBAが参加しており、7日(日)までの会期中、各KOUBAで見学や体験などが行われる。

 祭典の幕開けとなる開会式は、4日午前8時30分から、燕市吉田東栄町、藤次郎オープンファクトリーで行われた。6回目にして燕市で開会式が行われたのは初めて。

 開会式には、燕三条の産業界や市議会、行政から40人ほどが参加。燕三条工場の祭典実行委員会の山田立委員長は、「回を重ねるごとに、私たちが思う以上の反応がお客さまからありまして、私たちが思う以上のスピードでいろんな意味で進んでいます」と話し、イギリスのジャパン・ハウスロンドンで、工場の祭典を取り上げた企画が行われていることなどを紹介。「この土地では数百年にわたって、さまざまな時代に合わせたものを作ってきたわけですが、それは、たった一握りの力のある職人さんがやってきたわけではなく、無名の無数の職人さんたちが、死に物狂いで、その時代のニーズに合わせて品物を作り続けてきた。さらには、それを流通させてきた、商人、商社の存在があったのだと思います。私たちは、たまたま今、その火を受け継いでいるわけですが、その火を次の世代に、このオープンファクトリーという活動を通じて、地元はおろか、日本中、世界中の方々に、私たちがこの土地でやってきた営み、製品に対する思いをバトンタッチしていきたい」と工場の祭典に込める思いを話した。

 続けて山田実行委員長は、二次交通を補完するための拠点を結ぶバスの運行、来場者の住所や年代、目的などを知るための仕組みなどの新たな取り組みを今回のイベントで行っていると話し、「この4日間だけでなく、365日、通年、工場で人をつなげる活動を今後も続けて参りたい」とし、「いろんなことに、毎年、毎年新しくトライしていきますが、今年もいろんなお声が、また、参加企業の皆さまが感じられることを、1つずつつぶしていきながら、よりよい地域、よりよいオープンファクトリーになっていけるようにしたい」と述べた。

 共催する公益財団法人燕三条地場産業振興センター理事長の國定勇人三条市長は、「参加される方々が、1つの共感を得るというよりは、むしろ、来場される一人ひとりの気持ちの中に、1人ひとりの思いの中で、自由に感じ取る満足度がつむぎ合って、結果として、総体として、全体としての幸福が得られる、こうしたイベントになるのが、工場の祭典の真の意義だと思っています」と、同じく副理事長の鈴木力燕市長は、「これだけ育ってきた工場の祭典は、やはり、若い産業界の皆さんが、一生懸命に考え、果敢に行動していくことで、工場の祭典というイベントだけでなく、これを生み出している若い人たちのエネルギー、パワーというものが一番誇れるものではないかと思います」と話し、それぞれに成功を願った。

 来賓を代表して、三条、燕両商工会議所の会頭があいさつ。兼古耕一三条商工会議所会頭は、「全国的に、産業の観光化が地方創生の1つのキーワードとして叫ばれている中で、工場の祭典は先駆的な取り組み」と、田野隆夫燕商工会議所会頭は、「続くということは、立ち上げた動機、実行しようとする責任者の物の考え方が正しくないと続かない」などと、それぞれの視点から工場の祭典を評価し、今後のさらなる発展を願った。

 その後、主催者と来賓の代表でテープカット。山田実行委員長、國定三条市長、鈴木燕市長、アドバイザーを務める潟<\ッドの山田遊代表取締役の4人が、恒例となっている「開け、KOUBA!」の掛け声で工場のシャッターを上げて開幕した。

 藤次郎ナイフギャラリーでは、さっそく藤田進社長が案内役となって見学。今年度のグッドデザイン賞を受賞したオープンファクトリーで、職人の仕事を見て回った。
                                               (石山)



 2018年10月05日本紙掲載
藤次郎で開会式、燕市で初
過去最多の109KOUBAが参加
第6回燕三条 工場の祭典開幕、10月7日まで