総合演習×消防・防災フェスタ×ミズベリング
好天の下、防災ステ―ションで盛大に
 新潟県の三条市消防団総合演習が10月14日、三条防災ステーションとその周辺で行われた。三条、栄、下田の各方面隊から総勢700人ほどが参加し、各種訓練を通じて厳正な規律の確保、知識・技能の習得および地域住民の防災意識向上を図った。

 また、この日は同ステーションで「さんじょう消防・防災フェスタ」と「ミズベリング三条フェス」を同時開催。消防・防災関連の催しはもちろん、マルシェ風の飲食出店やスポーツイベントなども行われ、好天の下、幅広い世代が楽しみながら防災に触れた。
       
消防団総合演習

 総合演習は、この日午前8時ころから行われた。緊急走行訓練や分列行進、ポンプ操法などに続いて信濃川左岸河川敷で放水訓練を実施。ポンプ積載車がずらりと並び、ホースを持った団員らが対岸に向かって勢いよく放水し、その様子を瑞雲橋からまじまじと眺めている人もいた。

 放水訓練終了後は同ステーション駐車場に戻り、よさこいグループの三条翔波が演舞を披露して場を沸かせた後、倒壊家屋救出救護訓練を実施。倒壊家屋で下敷きになっている安否不明者を助け出すという設定で行われ、訓練に当たった団員らは家屋を模したセットを各種機材で上手に壊しながら救出作業に当たり、安否不明者役を脱出させると、素早く担架で救護所に運び込んで手当てした。

 団員らは、「誰かいますか?」、「今行きますよ!」、「大丈夫ですよ!」と絶えず声がけしながら、きびきびとした動作で救出作業に当たり、現場は実際の事案さながらの雰囲気に包まれた。続いて中継送水消火訓練に移り、家屋のセットに向かってまんべんなく噴霧していた。

 訓練の後は式典に移り、災害での犠牲者・殉職者に黙とうを捧げた後に、各種表彰を行った。今回の表彰は、県知事表彰47人(自治体消防70周年記念表彰3人・幹部功績章2人・20年精勤章38人・30年精勤章4人)、県消防協会長表彰150人(幹部功績章10人・10年精勤章98人・20年精勤章38人・30年精勤章4人)、三条市長表彰11分団および178人(無火災報償11分団・勤続報償10年以上98人・同15年以上47人・同20年以上14人・同25年以上19人)を称えるもので、各表彰の代表者が、國定勇人市長から表彰状を受け取った。

 國定市長は訓示で、「皆様方の活動1つ1つから、我々三条市民10万人の日々の生活の安寧につながっているのだということを、改めて確認することができました」と団員らを称えるとともに、「ことしは数えることができないくらい、全国各地で大規模な災害が多発しました。私たち三条市も被災地に職員を派遣しているが、いつ何時、私たち三条市にもそのような災難が降りかかるか分からない。そうなったとき、その最前線でご活躍していただかなければならないのは、ここにいらっしゃる消防団員の皆様方。まずは、1人ひとりの命をしっかりと守り抜くことを前提に、本日の演習のように、万が一の事態には機敏で的確な対応を、心からお願いしたい」と求めた。

 来賓を代表して登壇した阿部銀次郎市議会議長と大平健二三条警察署署長の祝辞に続いて、升岡謙治消防長が講評を行った。升岡消防長は、演習の目的や意義について改めて言及した上で、「本日の演習におきましては、皆さんの日ごろの訓練の成果が、見事に発揮されたものと感じている」と評価するとともに、被表彰者を称えた。

 長谷川作雄消防団長は謝辞で、「今ほど、来賓の皆様方から温かいご指導を賜り、消防団の代表として感謝申し上げるとともに、責務の重大さに身の引き締まる思い。我々消防団は、住民の安心安全を守る地域の防災リーダーとして、今後もより一層、消防本部との連携を強化し、一丸となって全力を尽くすつもりであります」と、決意を新たにした。

消防・防災フェスタ

 消防・防災フェスタでは、毎回人気の高所作業車乗車体験をはじめ、「初期消火」、「起震車地震」、「非常食の試食」といった各種体験コーナーのほか、消防や警察、自衛隊の車両展示などを行い、各種車両に合わせて記念撮影する家族連れが目立った。

 地上25メートルの高さから同ステーション周辺を望む高所作業車体験は、午前の部と午後の部の2回に分けて行い、各回とも家族25組分のチケットを用意。午前の部は配布開始から希望者が詰めかけ、あっという間に定員に達する人気ぶりだった。

 また、東京電力ホールディングスの出展にも関心が集まった。柏崎刈羽原子力発電所をVR(バーチャル・リアリティ)で体験できる催しで、普段はなかなか立ち入ることのできない発電所について、臨場感たっぷりの映像ととともに紹介していた。

ミズベリング三条フェス

 ミズベリング三条フェスでは、飲食の出店や「子ども凧揚げ」、ふわふわ遊具などバラエティー豊富なイベントを用意。会場の芝生広場では、凧揚げやボール遊びを楽しんだり、テントの下で食事をしながら会話を弾ませる来場者が多かった。

 また、「スポーツの秋」にちなんで三条市建設業協会青年部が実施した各種スポーツイベントも人気を集めた。野球のストラックアウト、サッカーのキックターゲットといった定番ものはもとより、ひと際チビッコたちの興味を引いたのが、ショベルローダーを使った玉入れ。ビニールプールの中に入った色とりどりのボールをショベルに入れていくという、建設業者ならではの重機を使った催しで、子どもたちは大はしゃぎ。ある程度のボールがショベルにたまると、動かして地面に落とすパフォーマンスも行い、場を一層盛り上げていた。              (山口)



 2018年10月15日本紙掲載
三条市