水際での被害減に効果も、ゼロではない
のんちゃん人形、5年でさんしん15店を2巡
 等身大の警察官人形「のんちゃん」を金融機関の店頭に設置し、来店者に特殊詐欺被害防止を呼びかける活動が10月15日、新潟県の三条信用金庫古城町支店(牛膓学支店長)で行われた。のんちゃんは12月14日(金)まで約2カ月間、同支店で、水際での特殊詐欺被害防止に目を光らせる。

 三条信用金庫では三条警察署と協力し、平成25年10月から市内15の本支店にのんちゃんを設置して特殊詐欺被害防止活動を実施しており、今月で5年を迎えた。古城町支店で15店舗を2巡したことになり、本店長時代から活動の中心となっている小浦方文之専務は「お客様の詐欺被害も減っており、のんちゃんが居ることで、小額であってもおかしいと思うものには確認を行うなど、最後の砦として職員の意識もより引き締まる。市民権を得た活動でもあり、今後のやり方を検討していきたい」と節目を迎えた活動について話していた。

 のんちゃんが各店に設置されるのは年金支給日の15日で、合わせて三条署の警察官や三条信用金庫の役職員が、啓発チラシや架空請求に利用される「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」と書かれたハガキの見本などを配布して被害防止を呼びかけている。

 この日も午前9時から約1時間、「おかしな電話がかかってきませんか」などと声を掛けながらの活動で、来店した人たちは「(不審な電話が)かかってくることがあります」、「勧誘の電話が多くて」などと応えていた。

 三条警察署管内では9月末までに6件、2300万円ほどの特殊詐欺被害が発生しており、前年に比べて発生件数は5件少ないが、被害金額は約820万円多い。被害金額の小額化、首都圏で増加、地方都市で減少の傾向も見られるが「被害はゼロではない」と被害防止活動は続く。      
                       (外山)



 2018年10月16日本紙掲載