無名異焼の真髄に触れる
人間国宝 5代・伊藤赤水展 11月18日まで
 新潟県佐渡市の伝統工芸「無名異焼」作家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の5代・伊藤赤水さんによる作品展が、11月18日(日)まで新潟市西区山田、雪梁舎美術館で開かれている。

 伊藤さんは1941年、佐渡市の旧相川町に4代・伊藤赤水さんの長男として生まれた。家業の「赤水窯」を継ぎ、長年にわたって無名異焼の作品を生み出し続け、日本伝統工芸展や日本陶芸展といった公募展で入選・入賞を重ね、2003年には重要無形文化財保持者に認定されている。

 今回の個展では無名異焼の壺、香爐、ぐい呑み、花器など79点を展示しており、作品の種類は大きく分けて「窯変(ようへん)」、「練上」、「佐渡ヶ島」の3つ。窯変は赤と黒の対比が美しく、練上は色の異なる複数の土を組み合わせて生み出す花や縞の模様が華やか。比較的新しいシリーズとなる佐渡ヶ島は、石を練り合わせることで佐渡の雄大な自然を感じさせるものに仕上げている。

 会期中には限定イベントを企画しており、27日(土)と11月3日(土・祝)は午後2時から3時まで、伊藤さんによる作品解説会を実施。また、期間中の毎週日曜には同美術館内の「喫茶 田母木」で、伊藤さんが制作した茶碗で抹茶を味わえる(和菓子付で500円)。

 入館料は500円、中学生以下無料。

 問い合わせは同美術館(рO25・377・1888/FAX025・377・1881)へ。
                                 (山口)


 2018年10月21日本紙掲載
雪梁舎美術館