劇場の声≠ナ音楽鑑賞
オトノハコ・スタジオアッシュで
 新潟県加茂市本町地内にレコーディングスタジオ「スタジオアッシュ」を構える音楽事務所オトノハコ梶i笠原厚浩社長)は、10月26日午後7時から同スタジオで「劇場用大型スピーカーで聴く アナログレコード鑑賞会」を開き、市内外から音楽ファンが集まった。

 商店主らがそれぞれの専門知識や技術を伝える「加茂まちなかゼミナール」(加茂商工会議所主催)の一環として開催したもので、プロも利用する同スタジオの音響、スタジオグレードのオーディオ機器で好みの音楽を楽しんでもらおうという趣向。

 今回のメーンスピーカーは、アメリカ発の劇場用スピーカー「アルテック A5」。ザ・ボイス・オブ・ザ・シアター(劇場の声)と銘打って登場し、60年代から80年代にかけて世界中の一流映画館を席巻した名品だ。

 使用したのは兵庫県神戸市の音楽ファンの所持品で、「日本中探しても、これほどよい状態で残っているものもないのでは」と笠原社長。先方から「一生大切にしてくれる方のもとへお嫁に出したい」との依頼を受け、「嫁ぎ先」を探すのとともに、「このスピーカーから発せられる音を、一般の方々に聴いてもらいたい」と、今回の鑑賞会に生かそうと思い立った。

 この日の参加者は中高年の男性が中心で、それぞれ好みのレコードやCDを持ち寄り、スタジオには荒井由実やマーサ三宅、チャイコフスキー、ノラ・ジョーンズ、ビートルズなどの名曲が流れた。邦楽にジャズ、クラシックといった多彩なジャンルが圧倒的な音圧感、音の実在感とともに響きわたり、レコード、CD、ハイレゾ音源それぞれでの聴き比べも興味をそそっていた。参加者同士の会話も弾み、曲やジャケットの紹介に沸き立つシーンも目立っていた。   (山口)



 2018年10月29日本紙掲載