生産ライン一本化、ワンストップ体制に拍車
富士印刷梶A猪子場新田地内に本社移転
 パッケージや台紙などの印刷を手がける富士印刷梶i星野里美社長)は、11月1日から、新潟県三条市猪子場新田地内に構えた新社屋での営業をスタートする。同市西本成寺地内の旧社屋と、燕市蔵関地内のグループ会社「エフ・ピー・パッケージ梶vの生産ラインを一本化させることで、作業効率や機密性の向上、環境整備を図る。

 昭和45年創業の同社は、燕三条地域のメーカーなどを顧客とする地域密着の印刷会社。製品の企画・デザインから印刷、加工まで一貫生産体制でスピーディーに、顧客のニーズに応えたきめ細やかなサービスを届けており、手がける品目はパッケージ、台紙、箱、チラシ、ポスター、POP、シール、ステッカー、カタログ、パンフレット、封筒、名刺、伝票など多岐にわたる。

 新社屋建設の主な理由は、主力とするパッケージの生産性向上。これまでは、業務全般を請け負う旧社屋と、パッケージに特化したエフ・ピー・パッケージの2カ所で行ってきた。旧社屋でもパッケージ関連の仕事の割合が多くなり、両事業所を行き来して仕上げるケースもあったといい、「例えば、印刷を三条でやって、次の型抜きの工程だったりを燕でやって、それを三条に持ってきて組み立てや包装、検品をやったりするときもありました」と星野社長。「同じものを2カ所で作っていたので、『一体どっちで作るのか』と、ごたごたしてきた部分もある。管理という意味でも、生産部門を統合しようと考えました」。新社屋の建設工事は2月末から始まり、9月中旬に完了。9月下旬には三条市旭町二、ジオ・ワールドビップで竣工祝賀会を執り行った。

 新社屋は鉄骨造2階建て、延床面積約4800平方メートルで、「全体の3分の2は工場」。2階には企画・デザイン室や会議室、応接室など、1階には印刷室や型製作室などを設け、新たな印刷機も増設。「工場そのもののレベルが上がった」と、手応えを口にする。また、旧社屋は「西本成寺センター」とし、シール印刷やデジタル印刷を担う。

 1カ所で生産することで、配送コストの削減も含めて作業効率化、生産性向上が期待できるのはもちろん、対外的な評価にもつながるという。星野社長は、「お客様も、1つの工場で作ることを望まれます。生産の過程で外に出ると、例えば汚れが付くとか虫が入るとか、何かの混入というリスクが出てくる。業界全体でも、品質管理について非常に細やかになってきている中で、お客様としても『どっちの場所で作っているのか分からない』というような状況では困る。高い品質を求めようとすると、『どうやって』、『どの場所で』作っているのかということも、非常に重要になってくる」と話す。

 加えて、「機密性、清潔さやクリーンさというのも、(新社屋の)ポイント。工場のクリーンさというのは、品質に直結しますからね」とする。
 星野社長は、「印刷物を総合的に、ワンストップで生産するのがウチの強みですが、新潟県を代表するようなパッケージ会社になりたい、という思いがあります」と、パッケージに置くウエートの重さを強調する。その上で、「まだ足りない設備やスキルもあるので、『パッケージ会社』と呼ばれるまでには至っていないと思います。ここからの5年、あるいは10年くらいで、1つの完成形に持っていくことができれば」と、今後の抱負を語っていた。

 なお、新社屋の連絡先は(рO256・45・1211/FAX0256・45・1210)。(山口)



 2018年11月01日本紙掲載