流域市町村や新潟県、国などの河川管理者からなる信濃川水系水質汚濁対策連絡協議会信濃川流域部会は、11月14日午後1時30分から、信濃川河川事務所大河津出張所と、隣接する多目的広場内のせせらぎ水路で、水質事故対応訓練を実施し、県内各地域振興局や各河川事務所のほか、新潟市、加茂市、長岡市、三条市、燕市などの担当者が70人ほど参加した。

 家庭の灯油タンクなどからの油の流出が多発する冬を前に、水路に油が流出した事故を想定し取り組むもので、前半は、同事務所の今井哲占用調整課長による講義とNPO法人自然エネルギー環境協会による説明指導が行われ、オイルフェンスの基本的な設置手順などを学び、後半は、実際にオイルフェンスを設置し吸着マットを使用。さらにオイルフェンスを回収するまでを、グループに分かれて実技で学んだ。

 はじめに信濃川河川事務所の森田賢治副所長が開会あいさつ。「みなさんの活動もあって水質汚濁事故徐々に減ってきています」とした一方で、事故が起きた場合には下流に汚染が広がるなど広域的な問題となるリスクや、事故の大半が灯油の流出事故であることを紹介。これからの時期が、特にリスクが増すことから「いち早く発生現場で食い止めることが必要になる」と語った。

 また、今井課長の講義では、初期対応における情報伝達の重要性や近年の事例などを紹介。

 事務所内での講義のあと、屋外に移り、同NPOの職員がミニチュアや実際に使う吸着マットなどを用いて、中和剤の特性などを説明。流出初期に拡大を防ぐことが重要なことを強調した。

 実技では、グループに別れ、さらに両岸で分担しながら杭打ちやロープを使ったオイルフェンスの設置に取り組んでいた。                        (細山)



 2018年11月15日本紙掲載
大河津分水で水質事故対応訓練
灯油需要期に警戒
流域自治体参加