初代優勝目指し、駒音響かせる
 2018年11月24日本紙掲載
竜王戦と同じ日、同じ場所で
第1回三条市長杯争奪ジュニア将棋大会 
 第1回三条市長杯争奪ジュニア将棋大会が、23日、三条市長野、嵐渓荘で開かれ、36人の小中学生が、栄誉ある第1回の優勝を目指し、駒音を響かせた。

 昨年、嵐渓荘で行われた竜王戦7番勝負第4局での盛り上がりを受け、将棋文化の普及につなげようと設けられた将棋大会。竜王戦第4局の1日目と同じ11月23日、会場も同じ嵐渓荘で行われた。

 参加したのは、小学1年生から3年生の部に16人、小学4年生から6年生の部に15人、中学生の部に5人。小学1年生から3年生の部、小学4年生から6年生の部は、それぞれ4ブロックに分かれてトーナメント方式で予選を戦い、勝ち抜いた4人で決勝トーナメントを戦い順位を決めた。中学生の部は総当たり方式により順位を決めた。

 各部門の優勝、準優勝者には、(株)明間印刷所、関川木工所、山田仏壇店の三条市内3社が共同開発した新たな絵付技法「神籬(ひもろぎ)」で制作した盾と、12月15日(土)に東京都渋谷区の将棋会館で行われるプロ棋士との指導対局の権利が贈られ、また、3位以上には大谷地和紙で作られた賞状も贈られた。

 プロ棋士との指導対局の権利は、優勝者、準優勝者以外にも、きのう土佐浩司8段が会場を訪れ、惜しくも敗れた子どもたちにも平等に与えられ、子どもたちは、プロとの対局という貴重な機会を得た。また、参加者全員には、駒師の大竹日出男さんによる「竹風駒」の根付ストラップも参加賞として贈られた。

 午前10時からの開会式で國定勇人市長に代わってあいさつした渡辺健市民部長は、昨年の竜王戦を振り返りながら、「皆さんから、きょうは1日、プロになったような気持ちで大会に臨んで頂きたいと思います。きょうは一手、一手、時間をかけてゆっくりと考えて、最善の一手を差しながら、とことん勝負にこだわって対戦してほしいと思います」と参加者を激励した。

 その後、試合の対局時間は20分、時間を過ぎた場合は、一手30秒以内というルールで行うという説明を受け、午前10時15分から最初の対局がスタート。小学1年生から3年生の部では、どんどんと駒を動かし、開始から5分もせずに終わる試合もあれば、渡辺市民部長の言葉通りに一手、一手に時間をかけ、20分過ぎても終わらない熱戦もあった。

 また、会場には「白眉」とも呼ばれた昨年の竜王戦第4局を振り返る写真展や、大竹さんによる最高級の盛上駒「竹風駒」も展示された。早々に対局を終えた子どもたちは、特に「竹風駒」に興味津津で、「欲しいな」、「1万円で買えるかな」などと無邪気に話していた。      
                     (石山)