「バカみたいなこと」具現化する空き家対策
燕三条リノベ基地、来春開設へ、三条商議所青年部
 空き家の利活用を促すきっかけづくりをと、三条商工会議所青年部地域活性化委員会(関本秀次郎委員長)は、新潟県三条市下大浦地内の20年近く空き家状態だった建物を活用して、趣味の作業場などとして開放する「燕三条リノベ基地」を開設する。補修や改修などを経て来年3月初旬にオープンする予定。

 同青年部として市内の空き家対策に取り組む事業の一環で、ものづくりの地域の特徴を生かした貸し作業場、青年部のネットワークや他団体とも連携して地域の空き家情報を集め、空き家を探す人に紹介するマッチング、空き家の改装、利活用についてのアドバイスや支援を行う拠点とする。有志で任意団体を立ち上げて継続的に運営していく予定。

 敷地約800坪、建物の建築面積約70坪の平屋、一般住宅に見えないような豪華な和風建築で、同青年部会員の川口純平さんの祖父が別荘として建て、敷地内で畑作などを楽しんできたが、20年ほど前から使わなくなり、掃除や草取りなどの維持管理をするばかりとなっていた。

 空き家対策事業では当初、中心市街地の空き家の利活用を想定していたが、作業場とする場合の騒音問題で物件探しが難航していた中、青年部会員が管理する下大浦の建物を活用することにした。ガレージや物置を作業場、母屋はミーティングスペースとする。

 11月25日に同青年部有志15人ほどが集まって、大掃除を兼ねて不用品を運び出すなどした。集まった人の中には大工や庭師などもおり、建物や広大な庭園の様子を確認しながらの作業。旗振り役の関本委員長は「他人にバカみたいだと言われるようなことを具現化する施設と思っている。このリノベ基地というシステムが、空き家問題に取り組む全国各地で真似されるようになれば」と抱負を語った。

 作業に参加した川口さんも「人が使わなくなって動物が入り込んだこともあり、有効に使っていただけるのであれば一番いい」と話した。

 12月までに清掃作業を切り上げ、同月にはクラウドファンデイング「にいがた、いっぽ」で資金を募ることにしており、オープン後には会員制で利用してもらいつつ、さらに活用の幅を広げていく。

 問い合わせは、三条商工会議所の青年部事務局(рO256・32・1311)、ホームページは、http://www.ts-renobase.com/ts-renobase/ (外山)



 2018年11月26日本紙掲載