フードメッセ6次化大賞グランプリ
鈴木市長パッケージに感心
 11月に新潟市で開催された食の国際総合見本市「フードメッセinにいがた2018」と同時開催の6次産業化にクローズアップした「にいがた6次化フェア」のコンペ「第四回6次化大賞」でグランプリとなる新潟市長賞を受賞した燕商工会議所HIENプロジェクトのメンバーが、12月18日午前9時に新潟県燕市役所を訪れ鈴木力市長を表敬した。

 同コンペは、優れた6次産業化商品が、その出来栄えを競うもので、今回は山形県から宮崎県までの36事業者、46商品がエントリーしていた。

 同プロジェクトは、2013年に動き出した同商工会議所の農商工連携プロジェクト「新商品開発産学研究会」を母体に、健康などの面で機能性が高い紫黒米「紫宝」を核とし印刷・デザインなどを本業とする三条市直江町四、潟tォーワテック・ジャパンを中核とするユニークな取り組み。

 現在、同プロジェクトには市内外の食品加工などの企業が8社参加しており、潟tォーワテック・ジャパンが商品の企画開発やプロモーションを手掛けている。販売しているのは、玄米や米粉だけでなく、自立するポーチ型のパッケージに入れた黒米ラスク、スポーツ観戦などで食べやすいカップ型にこだわった黒米ライスクラッカーなど菓子類が中心。いずれも、パッケージデザインを統一し、シンプルだが目を引く商品群としてブランド化。印刷やデザインを専門とする同社ならではの強みを生かしたかたちで、紫宝の機能性や健康的なイメージから、同社では美容や健康に関心が高く情報発信力がある30代前後の女性をターゲットにしており、販路も主にアパレルショップや百貨店などに展開している。

 今回、グランプリに選ばれたのは黒米ライスクラッカーで、2種類のフレーバーを個包装で1つのカップの中に入れるパッケージが特徴で、別々に食べたりミックスして食べたり楽しみ方は自在。ストロベリーやキャラメルなど若い女性が親しみやすい風味と、レジャーのほかに運転中のドリンクホルダーにも入るカップのパッケージが評価されたかたち。

 燕市としては、以前に、地元食材のPR・地産地消推進を目的に開催している料理コンクールで「紫宝」を使った部門を開催するなどバックアップしており、久しぶりに再会した鈴木市長は、並べられた商品の数々を前に「この辺(米と米粉)は知っていたけれど、ここまで進んでいるとは思いませんでした」と感心し、特にパッケージデザインに感心した様子で、現在、募集期間中のジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールに出展可能かどうかを同席した小澤元樹産業振興部長に確認していた。

 またプロジェクトリーダーの遠藤智弥さんは、全国に展開している現状に加えて、地元ロケの人気テレビドラマ「下町ロケット」の効果も含め「燕市の農産物の知名度はどんどん上がっていますね」と紹介。

 また、受賞した黒米ライスクラッカーを試食し、味を高評価。また、今後の展開で大きなネックになりそうな「紫宝」の供給体制に懸念を示すと、同プロジェクトのメンバーで、同プロジェクト用の「紫宝」を全量供給している市内の生産者、長谷川治さんは「最初のころは2反でしたが、今は4反半やってます。色を出すのが難しい」とし、他の生産者では難しい独特の濃い色を出す生産方法を、今後は次の世代に継承していく必要性を語った。

 また、鈴木市長は、同プロジェクト内で、ふるさと納税の返礼品採択を目指していることに歓迎の意向を示していた。                            (細山)



 2018年12月19日本紙掲載
燕商工会議所HIENプロジェクトが市長表敬