川の物語、カメラで切り取る
信濃川・大河津分水写真コンテスト作品展
 国土交通省信濃川河川事務所が、ことし7月から10月の間募集した信濃川・大河津分水写真コンテストの入賞作品が、信濃川大河津資料館で展示されている。

 地域の生活に欠かせない日本一の大河・信濃川、越後平野の治水の要・大河津分水の魅力を再認識してもらうため毎年開催しているもので、昨年に引き続き、18歳以下を対象とした「ジュニア部門」を含め、「信濃川下流部門」、「信濃川中流及び魚野川部門」、「大河津分水部門」の四部門で作品を募集。今年度は、応募総数224点の中から入賞作品を展示している。

 
 
 
 今年度は力作が多く審査員長を務めた新潟県写真家協会の平賀治雄会長は、「良い作品は長く見ていても飽きず、その後からいろんな文章が書けるような写真。コンテストで選ばれるのは強くて説得力のある写真だと思います。今回の上位入賞作品は両方があると判断できました」と講評している。

 グランプリを受賞した信濃川下流部門最優秀賞の新潟市・小山覚さんの「大河の拍動」は新潟市の市街地である信濃川やすらぎ堤で撮影した作品で、橋の街灯と夕暮れの空、そして波打つ水面が物語性を持った作品。信濃川中流及び魚野川部門の最優秀賞に選ばれた吉岡義和さんの「秋光あふれる」は、逆光の中に映る紅葉と人物がドラマティックな1枚に仕上がった。また、大河津分水部門最優秀賞の三条市在住、中村基広さんの「雲の流れ川の流れ」は洗堰を題材に、川の流れを映すような雲の微妙な流れを撮った技ありの1枚。明暗のコントラストも見事。ジュニア部門最優秀賞を受賞した関ゆきのさんの「放課後の夕空」は、穏やかな下流の水面と夕暮れを撮影した作品で、奥の街並みと手前のボートの奥行きが目を引く。

 このほかにも、趣向を凝らした川と人の関わりを撮影した作品が並んでいる。

 開館時間は午前9時から午後4時まで。月曜日休館。ただし休日の場合は休日明けの平日休館。年末年始は29日(土)から1月3日(木)まで休館する。

 入場無料。 
        
  (細山)


 2018年12月19日本紙掲載
大河津資料館