緻密さと遊び心
雪梁舎美術館マイセン展「磁器の動物園」
 新潟県新潟市西区山田、雪梁舎美術館は、3月25日(日)まで企画展「マイセン展・磁器の動物園」を開催している。

 西洋白磁の頂点に君臨する、愛好家の中で人気の高いドイツの名窯・マイセンの磁器については、同美術館で常設展示しているが、今回は、その中でも「動物」をテーマにした作品に焦点を当てた。

 1710年から今日までの300年余、ヨーロッパの窯の中でも別格とされてきたマイセンの18世紀の創設時から、動植物をデザイン作品が多く製造されてきた。今回の展示は、東洋の白磁を目指し、マイセン創設を命じたザクセン王国のアウグスト2世の夢の1つだった宮殿内に磁器で作った精巧な動物を並べる「磁器の動物園」にインスピレーションを得て企画された展示で、ヨーロッパでは身近な家畜のヤギやニワトリから、色鮮やかな野鳥などの色絵置物のほか、中国の五彩磁器や日本の伊万里焼の影響を受けた絵皿など、それぞれの切り口で「動物」を表現しており、とくに、優雅で緻密な色絵置物は目を引く。野鳥の羽毛の1枚1枚が分かるほどの細かな表現に加え、写実的な造形はそれぞれ18世紀、19世紀の品々とは思えないほど。また、色絵置物はギリシャ神話の神々などをモチーフにしたものも多く、それぞれ顔の表情など巧みに造られていて、見どころは多く、いずれもマイセンの代名詞ともいえる東洋白磁を思わせる装飾の中にヨーロッパ的な感性が融合しており興味深い。

 入館料は大人500円、中学生以下無料。10人以上の団体の場合、1人400円。

 開場時間は午前9時30分から午後5時まで。毎週月曜日休館。

 問い合わせは同美術館(TEL025・377・1888)へ。  
                                               (細山)

 2018年02月03日本紙掲載