開発遅れ、円安による調達コスト増で
H30年2月期決算減収減益
 新潟県燕市吉田西太田、ツインバード工業(株)(野水重明社長)は4月12日、平成30年2月期決算を発表。自社ブランドの新商品の開発の遅れなどにより減収となり、大幅な円安による海外製品の調達コストの上昇もあり減益となった。

 同期の連結業績は、売上高が131億6400万円で前期比1・8%減、利益面では製造原価低減や経費削減にも取り組んだものの、調達コストの上昇を吸収しきれず営業利益は2億1100万円で前期比59・0%減。経常利益は1億500万円で前期比58・6%減、当期純利益は1億800万円で前期比38・8%減。前期に発生した為替差損がなくなり、保有財務資産の処分により売却益を計上したものの、減益という結果になった。

 減収の大きな要因になった自社ブランドの新商品の開発の遅れは、結果として、発売を次期に繰り越した商品だけでなく、「全般的に遅れた」と言い、特に売上のピークとなる冬のボーナスの年末商戦、新生活のための需要が期待される春商戦に新商品のラインアップをそろえられなかったことが大きく影響した。

 円安による影響は「1ドル1円ぶれると6000万円のインパクト」で、「前年と比べると大幅な円安だったために、前年比で大幅に営業利益が減ってしまい、その影響が最終益にも及んだ」。加えて、円安ほどの大きな影響はなかったものの、中国の人権費の高騰や原材料の高騰も少なからず影響があったと言い、「一部の製造委託先からかなりのパーセンテージで値上げの要請があり、一部飲まざるをえないという状況もある」。

 次期の連結業績予想は、売上高が140億円、営業利益が5億円、経常利益が4億円、当期純利益が2億5000万円。

 国内向けには、昨秋算入した単独世帯をターゲットにした白物家電のラインアップを拡充し、国内製造比率を40%に拡大することで「燕三条発プレミアム家電メーカー」を目指す。海外市場では、韓国やASEAN向けテレビ通販チャネルを通じてハンディークリーナーを拡販、中国販売子会社の双鳥電器(深圳)有限公司ではオンラインストアをリニューアルオープンして販売を強化する。

 また、ヘリウムガスを用いた環境に優しい完全脱フロンの冷却技術「FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)」事業について、「医薬」、「食品物流」、「エネルギー」、「計測」の4分野で、また、地域では北米およびヨーロッパを中心に事業を拡大。グローバルサイトもオープンして、これまでの事業開発フェーズから事業拡大フェーズへと成長を加速化させ、「新たな業界のスタンダード」を目指す。  (石山)


 2018年04月14日本紙掲載
ツインバード工業