2年ぶり屋内開催 凛々しく、堂々と
第76回分水おいらん道中
 一般社団法人燕市観光協会(山崎悦次会長)の一大観光イベント「第76回分水おいらん道中」が4月15日、新潟県燕市の分水総合体育館で行われた。悪天候によって2年ぶりの屋内開催となったが、市内外から訪れた大勢の観光客でにぎわった。

 ことしのおいらん役は、信濃太夫が新潟市の学生・清野咲希恵さん、桜太夫が燕市の会社員・金原美希さん、分水太夫が東京都の会社員・鈴木美帆子さん。彼女ら3人をはじめとする行列が練り歩く道中は、好天ならば地蔵堂本町通りと大河津分水路の桜並木で1回ずつ行う予定だったが、14日の夕方、本番当日の天気予報(天候不良)を考慮し、仮装行列「つばめ・ちん・どん」も含めて屋内開催とすることに決めた。道中は、同体育館で午後0時30分開始の回、午後2時開始の回、午後3時30分開始の回の計3回行う運びとした。

 また、当日は降雨のほか強風も懸念されたため、当初予定していた地蔵堂本町通りでのツバメルシェ、大河津分水さくら公園周辺でのテントブースによる飲食の物販などは中止とした。

 この日午前11時過ぎ、初回の道中を見ようと足を運んだ多くの観光客が体育館前に続々と集まり、長蛇の列をつくった。雲行きも怪しく肌寒い気候だったため、本来の開場時間より30分早い午前11時半に入り口を開け、観光客を迎え入れた。

 この日正午ころ、道中本番を前に「つばめ・ちん・どん」が行われた。見物人に楽しんでもらうための仮装行列として始まったおいらん道中の原点に立ち返った趣向で、行列に加わったのは、川を通じて郷土愛の醸成や人材育成に取り組む任意団体「Love River Net(ラブ・リバー・ネット)」、吉田北地区のご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」、燕市観光PRキャラクター「きららん」、燕市に誕生伝説がある鬼「酒呑童子」に扮した地元の高校生ボランティア。行列ルートの周りを囲む大勢の観客とふれあいながら、おいらん道中にちなんだクイズの出題、オリジナルソングの披露などそれぞれの持ち味を存分に発揮して場を盛り上げた。

 また、昨年のおいらん役3人も会場に姿を現し、改めておいらん道中のPRを行ったほか、協賛金を募って回っていた。

 「つばめ・ちん・どん」を終え、いよいよ道中直前となったタイミングで、山崎会長があいさつ。「今、分水のサクラはちょうど見ごろなので、ウキウキしていたのですが…」と荒天を憂いつつも、「絢爛豪華なおいらん役、行列が通りかかったら、ぜひとも大きな拍手を」と呼びかけた。

 続いて、鈴木力市長が来賓を代表してあいさつ。「体育館で(道中を)行う良い点は、行列がすごく間近で、かぶりついて見られること。屋外、堤防の当たりだと遠くから見ざるをえないので、きょうは屋内開催のメリットを最大限楽しんでほしい」と述べた。

 今回の行列は、おいらん役の3人をはじめ、それぞれの傘持ち役、ほうかん役など総勢60人規模。燕三条エフエム放送のパーソナリティ・さとちんさんのMC、燕市文化協会芸能部の雅な邦楽演奏が会場を盛り上げる中、凛々しく、堂々と練り歩いて観客を魅了。おいらん役は、この日のために練習を積んだ特有の歩き方「外八文字」を披露し、会場中の視線を集めていた。     (山口)



 2018年04月16日本紙掲載