三条市地域おこし協力隊に
ハンドパン久保田亮平さん
 新潟県三条市の地域おこし協力隊の新メンバーとして、東京都葛飾区から、ハンドパン奏者の久保田亮平さんが、5月7日着任。午後1時30分に三条市役所を訪れ國定勇人市長にあいさつした。

 久保田さんは20歳。高校時代にネットの動画などで、2001年にスイスで誕生した新しい楽器「ハンドパン」に興味を持ち独学で習得。東京でのストリートライブをきっかけに国内外のさまざまなイベントで演奏するなど、世界を股にかけた活躍をしている。

 三条市との縁は、ハンドパン。スチールパンをベースにした鉄製の楽器で、アジアやヨーロッパなどで幅広く人気を博す一方、国内では製造しているメーカーが1社しかなく年間に製造できる数が限られている上に、完成したハンドパンのスケールを変更できないため、奏者は複数のスケールを必要としていることから、現在、燕三条地域の事業所などで国産スチールパンの開発を進めており、それがきっかけで、今回、地域おこし協力隊として三条市に住むことになった。

 ハンドパンを抱えてきた久保田さんを前に、國定市長は「で、どんな楽器なの?」と興味津々の様子。実際に久保田さんの演奏を聞いて、アジアの打楽器のような風貌からは想像できない、打楽器と弦楽器を合わせたような幅広い演奏と澄んだ音色に「すごい。そんな音なんだ」と感心し、「正直、これを見たとき少し小ばかにしてたんですが、まったく印象と違う。もっと音が東南アジアよりだと思っていましたが、そうじゃない。この形状からは想像できない。分かる。これはすごく面白い」と大絶賛した。また、自身の楽器をたしなむ立場から、ハンドパンの演奏にチャレンジ。最初は、弾く感覚がつかめずに音がでなかったが、徐々に出せるようになってくると「見た目以上に難しい。けれども面白い。これはちょっと練習しようかなあ。いくらくらいするんだろう」と語った。

 久保田さんは、「三条はもともと鉄で有名なところ。工場の祭典も盛り上がっていました。それを見て、そこに音楽があれば、もっと楽しくなるんじゃないかと思うし、世界のいろんな人に来てもらって、三条のことを知ってもらいたい」とし、「地域に貢献できれば」と抱負を語った。

 なお、今後は、ステージえんがわを拠点に国内外にハンドパンを広めながら三条市のPRに取り組んでいき、今後、ステージえんがわ周辺のイベントにも参加していく。    (細山)
 

 2018年05月08日本紙掲載
「鉄」が縁 國定市長「すごく面白い」