「マイカルタ」で新境地
食事会、トークセッションも交えて
 黒檀や紫檀といった銘木を用いた箸(はし)などを製造・販売する新潟県三条市矢田、マルナオ梶i福田隆宏社長)は、5月10日午後6時30分過ぎから同社で新作発表会を開き、新商品の箸やスプーン、フォークなどをお得意様のユーザーや取引先にお披露目。加えて、それら新作を使って三条市東大崎一のフランス料理店「Restaurant UOZEN」の料理を味わってもらった。

 この日紹介した新作は箸、箸置き、ケーキフォーク、スイーツスプーン、テーブルトレイ、ルーペ、名刺入れ、USBメモリ、トートバックで、リネンを積層してフェノール樹脂で固めた「マイカルタ」を用いた品が多いのが特徴的なラインナップ。

 中でも目を引くのが、和の趣を感じさせる箸「日本うさぎ」(税別1万円)。両端が細く中央が膨らんでいる「利休箸」をイメージした形状で、上半分が黒檀製、下半分がマイカルタ製。黒檀よりも重いマイカルタを持ち手にすることで、バランス性が高く、使い勝手の良いこだわりの逸品に仕上げた。マイカルタの部分は赤、あるいは白の2種類を用意しており、正月のだんらん、お祝い事にもうってつけ。23センチという長さもポイントで、「これまでは男性向けに23・5センチかそれ以上、女性向けに22または22・5センチのものを作ってきたが、これはその中間。性別問わず、使っていただきたい」と福田社長。

 また、併せて「日本うさぎ」の箸置き(税別2500円)も開発。箸先を持ち上げると揺れて、まるでテーブルでウサギが遊んでいるかのような演出が楽しめる一品だ。

 商品説明に続いて、テーブルには「UOZEN」の井上和洋シェフが腕を振るった料理の数々が並んだ。出席者は料理に舌鼓を打ちながら、新作の箸やスプーンの使い心地を確かめ、会話を弾ませた。料亭からの出席者は「日本うさぎ」について、「デザインもすごくかわいいし、下の方に重さがあって使いやすい。ウチでもそろえたい品ですね」と話していた。

 福田社長は、同社の今後の方向性について言及する中で、箸などの需要に対して生産が追いつかなくなってきたことから、長年作り続けてきた大工道具のラインナップを3分の1に絞り込んだことを明かし、「より一層、しっかり箸を作っていこうと。そして、シャープなもの作りに専念していきたい」と、力を込めた。

 この日は、宴もたけなわとなってきたところで、福田社長、井上シェフ、コーディネーターとして同社に携わる「KATATA YOSHIHITO DESIGN」の堅田佳一さんによるトークセッションを実施。「日本の食の未来」をテーマに、ざっくばらんに意見を交わし合った。                                            (山口)





 2018年05月12日本紙掲載
マルナオ新作発表会