縄文楽検定に上級編検討
火焔土器聖火台アピールは佳境へ
 新潟県の三条市や長岡市、新潟市、十日町市、魚沼市の5会場で開催されている「縄文楽検定」に上級編を設けることが検討されている。初級編、中級編で実施してきたが中級編の受験者が増加傾向で、受験者からより高度な上級編を望む声もあった。

 検定を実施している信濃川火焔街道連携協議会(会長・磯田達伸長岡市長)の総会・縄文サミットが5月16日に長岡市役所で開かれ、平成30年度事業計画を説明する中で明らかにされ、総会では同事業計画や予算案などを承認した。

 縄文楽検定は縄文文化の知識と楽しみを広める目的で実施しており、3月4日の第10回検定では初級編で42人、中級編が46人、合わせて88人が受験し、合格者は初級編が35人、中級編が19人だった。

 第11回検定は来年3月3日(日)に予定し、十日町市が担当になって上級編の検討、問題原案作りを行う予定。

 縄文文化をキーワードに参加市町の交流や連携、地域振興、広域観光を推し進めている同協議会では、縄文文化を代表する火焔型土器を2020年東京オリンピック・パラリンピックの聖火台のデザインに採用するようアピール活動を行っており、昨年11月には五輪組織委員会の遠藤敏明副会長に要望書を手渡した。

 役員改選で会長に就任した磯田長岡市長は「東京オリンピック・パラリンピックを大きな目標としつつも、長い目で見て本当に大きなテーマであり、県にもここへ加わっていただくことも1つの考え方。みなさんと力を合わせて火焔土器の魅力発信、日本遺産の発信、観光交流の促進を図りたい」と、信濃川流域の自治体連携が今後、各分野で大きなテーマになっていくと見通した。

 聖火台については、オリンピック・パラリンピックを契機に、火焔土器に留まらず縄文文化全体を契機にアピールしたい考えで「時間がなく、ジャッジする段階に入ってきている」と磯田長岡市長。

 今年度が3年目の、文化庁、日本遺産魅力発信推進事業では同庁から約1000万円の補助を受けて、家族連れやアウトドア愛好家をターゲットにした「縄文キャンプ」、「縄文バーベキュー」などの日本縄文フェスの開催を予定している。昨年度は約2000万円の補助を受け、京都大学総合博物館で特別展や特別対談、コンサートなどを行い、7900人余が参加した。

 協議会としての平成30年度予算額は470万円。

 議事終了後には、同協議会顧問の小林達雄さん、いとうせいこうさん、佐藤卓さん、猪風来さんらが出演する映画「縄文にハマる人たち(山岡信貴監督)」のダイジェスト版を上映した。26日に東京国立博物館で先行上映会が開かれ、7月から全国で公開される予定。  (外山)


 2018年05月17日本紙掲載
信濃川火焔街道連携協議会総会・縄文サミット