ステンレス製ハウスウェア、打楽器に
第60回お寺で音楽を楽しむ会
 第60回お寺で音楽を楽しむ会が、6月17日午後2時から燕市大曲、福勝寺(黒田玲住職)で開かれた。燕市の主要産業、金属ハウスウェアを打楽器にした斬新なパフォーマンスが、観客に大きなインパクトを与えた。

 「ステンレス製のハウスウェアを叩いたら、どんな音が出るのか」という興味から企画された今回のコンサート。第1部でパーカッショニストの岡部洋一さんと藤島玲子さんがハウスウェアで演奏した後、第2部では趣向をガラリと変え、出演者も増えてトロンボーン、ギター、ベース、ピアノ、パーカッションのバンド編成でジャズの音色を届けた。

 この日使用したハウスウェアは、直径60センチほどの寸胴鍋をはじめとする大型のもの。岡部さんは演奏の冒頭、「住職さんにムチャぶりされまして、ステンレスの鍋を使って演奏することになりました」と苦笑いしつつ、「どんな音がするのかよく分かりませんが、楽しんでお聞きいただければ」と呼びかけた。

 最初は岡部さんのソロ演奏で、途中から藤島さんが加わってダブルパーカッション。息の合った即興で、音の強弱、高低、リズムはめまぐるしく変化し続けた。カホンを叩くように両手で激しく打ち鳴らしたかと思えば、今度はピアノでゆったりとバラードを奏でるような繊細な指使いを見せたり、バチを持ってハウスウェアをドラムのように扱ったりと自由自在。また、間髪入れずに「雪やこんこ あられやこんこ」のメロディーでビートを刻んだりと、遊び心たっぷりのパフォーマンス。観客はどんどん引き込まれ、演奏終了後には大きな拍手を送っていた。

 新潟市から参加した女性は、「もちろん初めて聞きました。全体の構成も素晴らしくて、リズムも楽しい。何より、『こんなにいろいろな音が出るんだ』と驚かされました」と、笑顔で話していた。                          (山口)




 2018年06月20日本紙掲載
福勝寺