地元企業への就職求め高校訪問
ハローワーク巻や管内の行政、商工団体が
 新潟県のハローワーク巻と燕商工会議所、燕市、弥彦村は、7月3日、管内企業への就職を求めて、管内と三条市の高校を回った。

 ハローワーク巻管内の有効求人倍率も高い状況が続き、特に高校生を対象とした新卒求人は近年は3倍を超える高倍率と、売り手市場が顕著になっている。一方で、高卒求人の充足状況は平成26年度の71・2%から右肩下がりの状況で、平成29年度は36・2%と、求人を出した企業の3分の1程度しか決まらない状況になってきている。

 リーマン・ショック後の経済環境の悪化により、新卒求人も激減したことを受け、ハローワークや行政、校長会は、管内の商工団体を訪問して、求人数の増加や最近は早期求人の提出などを求めていたが、状況が180度変わったことから、ハローワーク巻では行政、商工団体と連携して、管内と管内企業へ就職する生徒が多い、三条市の実業系の高校を中心に回ったもの。

 3日午前10時20分過ぎには、ハローワーク巻の小田島誠所長、燕市の小澤元樹産業振興部長、弥彦村の橋信弘観光商工課長、燕商工会議所の瀬戸明事務局長らが、県立吉田高校に灰野正宏校長を訪ねた。

 まず、小田島所長が近年の高卒求人倍率、高卒求人の充足状況などについて説明した。高卒求人倍率は、過去10年間では、平成24年度の1・99倍を底に右肩上がりで、平成29年度は3・95倍。充足率は、平成26年度までは7割前後の充足率だったが、平成27年度から減少し、平成29年度は36・2%。来春卒業の高卒予定者に対する求人の受付も6月1日から始まっているが、同月末時点で454人と、前年同期比で28人増加している。

 説明を受けた灰野校長は、生徒の9割近くが燕市、三条市、弥彦村を含む旧西蒲原地区から通い、3年生140人中、半数の70人が就職を希望し、うち40人ほどが管内の企業への就職を希望していると紹介した上で、「もともと地元に就職を希望する生徒は多いですし、地元企業にお世話になっているOB、OGも多いですので、そうしたつながりを大事にしながら、できるだけ多くの生徒をチャレンジさせたいと思っています」と話した。

 なお、この日は吉田高校のほかに、巻総合高校、分水高校、新潟県央工業高校、三条商業高校、加茂農林高校を訪問して、同様の要請を行った。 (石山)




 2018年07月04日本紙掲載