出発≠フリニューアル、来秋には東京拠点
鰍lGNET、ファクトリーフロント機能拡充
 新潟県燕市東太田、鰍lGNET(マグネット・武田修美社長)は同社の拠点施設「FACTORY FRONT(ファクトリーフロント)」をリニューアルし、9月29日(土)にオープンさせる。来年9月には東京都中央区日本橋に「FACTORY FRONT TOKYO(ファクトリーフロント トーキョー)」を、同年中にはJR燕三条駅近くにも「サードプレイス」として拠点を置く構想で、武田社長は25日に開いた内覧会で「私たちの仕事は、この地域では珍しいかも知れませんが、10年後、20年後、同じような仕事をする人が増えて、ますます燕三条のものづくりに貢献できたら」と話した。

 マグネットは兜嵩c金型製作所(武田修一社長)の子会社として2011年に設立。「燕三条のフロントマン」として地域のものづくりの価値を高めようと、武田金型製作所の技術を応用した名刺入れや燕三条産品の販売、工場見学の企画、窓口となったり、ものづくりを体感するワークショップ開催に加え、三条市の給尓コ(結城靖博社長)と提携し、まちづくり事業も展開する。

 リニューアルはこれらの機能を強化するため、2014年に開設した「FACTORY FRONT presented by MGNET」隣接の空き倉庫を改築して拡張。新ブランド「FOR(フォー)」をはじめ約300アイテムを取り扱うほか、工場見学、ワークショップの休日対応の受け皿となる。

 ファクトリーフロントトーキョーには、情報発信、ワークショップを含むショップ機能や、ものづくり相談、地域への案内に加え、都内の大学と連携したインターンシップや地域事業の受け入れ、さらに移住定住や就職相談所としての機能も持たせる予定。

 武田社長は内覧会で「マグネットは『何をしている会社か分からない』、『どうやって稼いでいるのか分からない』と言われることが非常に多い。私たちが日頃やっていることはそれだけ新しいことなのかもしれませんし、もしかしたら理解しがたい分野の仕事なのかもしれません。ただ、私たちの仕事がこの地域にとって少しずつお役に立てるように、より一層の努力をして参りたい」と述べ、今回のリニューアルを出発点と位置付けた。

 内覧会には、燕、三条両市の業界関係者や観光協会、三条市、燕市の職員らが出席。燕三条工場の祭典の山田立実行委員長はマグネットの取り組みを「工場の祭典開催前の2012年からツアー形式の工場見学に取り組み、それが大きなうねりとなって通年で世界中から人を呼び込めるきっかけを作った。行政区の枠を越えて一緒にやっていく、分かりやすい1つの指標」と評価した。

 新たなファクトリーフロントは、施工コーディネートを東京都江東区のgift‐lab(ギフトラボ)、内外装を三条市のSPACE DESIGN TAKUMI(スペースデザインタクミ)、装飾を燕市、鍛工舎の鎚起銅器職人、渡邉和也さんが手がけた。「繋げる」をキーワードに人と人はもちろん、既存の建物とのつながり、取り扱う品物や什器すべてが1つにつながるようなデザインで、小屋組みのような装飾や、厚さの違う鉄のピースで組み上げられた壁面が特徴的。

 新ブランドのフォーも「何かと何か、誰かと誰かを繋ぐ」ことをブランド哲学に、ファクトリーフロントで先行販売する。                      (外山)



 2018年09月26日本紙掲載