ジャパンハウス縁、タダフサなど見学
ロンドンの鍛冶職人が鍛冶技術学びに来条
 イギリス・ロンドンで和包丁を製造するBLENHEIM FORGE(ブレンヘイム・フォージ)の職人ら四人が、1月7日、8日と新潟県三条市の工場を視察している。

 昨年秋にジャパン・ハウスロンドンで開催された「BIOLOGY OF METAL:METAL CRAFTMANSHIP IN TSUBAME―SANJO―燕三条 金属の進化と文化」展に来場したことが縁で、「ジャパンハウスで燕三条を知って、自分の手で持って、仕事の違い、地域の伝統を学びたいと思った」と鍛冶技術を学びに訪れているもの。

 
 
 
 訪れているのは、ブレンヘイム・フォージの共同経営者で職人のジェームス・ロス・ハリスさんと同じくリチャード・ワーナーさん、事務などを担当するコニー・ギャラガーさん、3人の友人のロワン・ミーコックさんの4人。7日に来条すると、三条市東本成寺、潟^ダフサで見学や鍛造を体験した。

 ブレンヘイム・フォージは、デザインなどを勉強していたジェームスさんとリチャードさんが「日本の包丁はロンドンで人気になってきている」と興味を持ち、インターネットの動画配信などで勉強して5年前に立ち上げた企業。企画展で知り合い、実際に視察したタダフサの曽根忠幸社長は、その包丁を「キレイ。デザインが素晴らしい」と絶賛し、有名シェフなどにも使われているという。

 もともと、日本の包丁製造の技術に感化されて包丁作りを始めたジェームスさんとリチャードさんは、タダフサや日野浦刃物などは以前から知っていたというが、燕三条地域については企画展で初めて知った。今回の来条は、曽根社長の働きかけもあって実現したもので、「5年、手探りでずっとやってきている。燕三条に来てもらうことで、何かお手伝いができるのではないか、成長するきっかけづくりになるのではないかと思った」と話す。

 ひと通り工場を見学したジェームスさんは、「非常に素晴らしく、インスピレーションを感じた」と感動を口にし、曽根社長らに熱間鍛造と冷間鍛造の違いについて質問。実際にスプリングハンマーでの鍛造を体験すると、「私たちが使っているスプリングハンマーとは違ってすごく勉強になりました。たたく時のリズムなどは参考にしたい」と貴重な体験に感謝していた。

 なお、一行は、8日は且R村製作所、吉金刃物製作所、三条鍛冶道場などを視察する予定。 
                                             (石山)


 2019年01月08日本紙掲載