「大きくなって、戻ってきてね」
長沢小3、4年生がサケ稚魚放流
 新潟県の三条市立長沢小学校(上村満校長)の3年生12人、4年生18人計30人は3月7日、1・2グラムのサケの稚魚約2万匹を五十嵐川に放流した。

 三条市も加盟する信濃川火焔街道連携協議会が取り組む「縄文カムバックサーモン事業」の一環。縄文時代の重要な食料だったサケを、信濃川とその支流によみがえらせようと行っているもので、同校では昨年11月、放流の事前学習として渡瀬橋付近の一括採捕場、同市高岡の五十嵐川漁業協同組合(飯塚喜一組合長)のふ化場などを見学していた。

 この日午前9時40分ころ、同校の子どもたちは三条市森町の白鳥の郷公苑に到着し、飯塚組合長や三条市生涯学習課の職員から事業の趣旨やこの日の流れについて説明を受けた。飯塚組合長は、稚魚が成長して五十嵐川に戻ってくるのは4年後の場合が多く、戻ってくる割合としては1000匹のうち4匹でしかないことを伝えた上で、「皆さんにはきょう、気持ちを込めて放流してほしい」と呼びかけた。

 子どもたちは説明を受けた後、稚魚のたっぷり入ったバケツを持って河川敷に向かい、ゆっくりと優しく放流。雨のぱらつく中、「大きく育ってね」、「元気に戻ってきてね」と声をかけながら、稚魚を放していた。                         
                                                (山口)


 2019年03月08日本紙掲載