三条市若手芸術家支援事業第6弾は洋画家、渡邉美保子さん
絵画展「―ひめさゆり・咲く―」 三条東公民館
 新潟県美術家連盟会員で光風会会友、三条市美術展運営委員、三条市の洋画団体「火曜会」所属の渡邉美保子さんの作品展「―ひめさゆり・咲く―」が、3月9日から13日(水)まで三条東公民館で開かれた。緻密なタッチで描かれたヒメサユリを中心に、計46点の大小さまざまな力作が並んだ。

 
 
 三条市が2014年から取り組む三条市若手芸術家支援事業として行う作品展の第6弾。三条市下田地区生まれの渡邉さんは、世界的な画家・ゴッホに感銘を受けて洋画に関心を持ち、現日展会員の池山阿有さんが講師を務めた油彩教室を受講した1989年から、洋画家としてのキャリアがスタート。1990年に火曜会に入会し、1994年には県展に初出品して初入選。2007年には光風会展で入選、2011年には芸展で新潟日報美術振興賞を受賞するなど実績を上げてきた。

 また、2004年からは自身のふるさとを広くPRしようと、地元に群生地があり三条市の花にも指定されているヒメサユリをテーマとした作品を手がけるようになり、2017年には下田の森の美術館で個展「ひめさゆりにたくして」を開催した。

 
 
 
 初日は午前10時から開場式が行われ、國定勇人市長、三条市文化芸術振興に関する懇談会の丸山正夫会長に続いて渡邉さんがあいさつ。集まった80人ほどのギャラリーを前に、「振り返りますと24歳のとき、嵐南公民館で夜の部の油絵教室に通い始めたのがきっかけでございました。油絵との出会いによって、私の人生の中に大きな幸せと豊かさ、そしてたくさんの方々との出会い、生きていく上で大切な教えを与えてもらったことなどが、頭の中によみがえって参りました」と振り返り、周囲の支えに感謝。その上で、「こんな大事な出会いのきっかけを与えてくださった三条市に恩返しができるかもしれない。そして、大勢の方々に油絵の魅力をお伝えできるよい機会」と、同展の抱負を述べた。続いて國定市長、丸山会長とともに3人でテープカットを行い、開場となった。

 展示作品に描かれているヒメサユリは、柔らかい陽の光が指し込む中で可憐な花を咲かせるもの、木陰にひっそりと咲くものなどさまざまな表情を見せる。ヒメサユリ以外では、「hope(希望)」、「Passion(情熱)」、「Chaos(混沌)」など、渡邉さんが「言葉にならない感情を、遊びも含めながら表現した」作品もある。

 ヒメサユリの作品にはF100号の大作も多く、目を丸くしながら見入っている来場者が目立った。この日午前10時30分からは渡邉さんによるギャラリートークも行われ、作品に込めた思いやエピソードなどについて説明していた。
                                             (山口)


 2019年03月11日本紙掲載