湿式オゾン脱臭装置開発
新潟県燕市 つばでん
今後の展開語る相場社長(右) 新潟県燕市小高、(株)つばでん(相場紀一社長)は、9月13日、強烈な悪臭に対して高い効果を発揮する、湿式オゾン脱臭装置の完成を発表した。相場社長は「高品質、高性能、低価格の商品ができた。脱臭分野に本格参入する」と市場開拓に意気込んでいる。

 同社は住民ニーズの高まっている環境分野を開拓しようと、昨年、湿式オゾン脱臭装置の特許を持つ、工学博士の船田一郎氏を同社の顧問に迎え、共同で開発に取り組んできた。

 船田氏は農業集落排水の悪臭を取り除くシステムを開発。三条市本成寺南部地区でも採用されている。

F式湿式オゾン脱臭装置 今回発表した「F式湿式オゾン脱臭装置」は、においの元となる酸欠状態を解消するため、酸化力の非常に強いオゾンガスを使い、においを脱臭するもの。

 反応槽内で悪臭ガスをオゾン及びオゾン水に100%接触させることで強力に脱臭するシステム。

 酸化力を上げて反応しやすい状態にするオゾン水活性化装置も大きな特長。

 「幅広い分野での悪臭、複合悪臭に強い」とアピール。悪臭が発生しやすい上下水道、汚泥、生ごみ処理場、畜産、食品工場などに売り込む。

 システムの心臓部となるオゾン発生器は、オゾン、窒素ガス製造機のベンチャー企業、(株)アドバン理研(辻弥壽彦社長・本社、京都府城陽市)製。

 船田氏の特許とアドバン理研社のオゾン発生器を用いて、同社が製造、販売を行う。

 本体価格は、他社同等品より2、30%安い1000万円をベースに設定。型式は「FT―05A」「FT―10A」の2種類あるが、使用する場所、においの特性などによって調整し、脱臭効果を上げる。

 年間ランニングコストは主に電気代の約60万円。他社製品と比較すると5、60%程度に抑えた。

 後付けに適している省スペースタイプ。FT―05Aで、幅2メートル、奥行き1・6メートル、高さ2・95メートル。

 本体反応槽はリサイクルに配慮したステンレス製。

 後発参入企業として、可能な限り価格を抑えることで売り込みをかける。

 現在、大阪府や香川県の食品会社から照会がきており、初年度5000万円、次年度2億円の売上げを目指す。

 相場社長は「今回の脱臭装置開発を契機に、食品工場の排水処理、下水処理場の汚泥減量化分野にも将来進出したい」との意向を示している。
                                                (斎藤)