三条中央LCでは初大会、競技スポーツとして周知
「子どもの健やかな成長のために」
新潟県ドッジボール協会競技委員長、西潟美知子さん
 日本ドッジボール協会普及委員会副委員長、新潟県ドッジボール協会競技委員長の西潟美知子さんは、本格的な「競技スポーツ」としてのドッジボールに携わって20年余。三条中央ライオンズクラブにも所属しており、昨年10月には自身がかけはしとなって同クラブ、県ドッジボール協会共催のドッジボール大会を開催。当日、会場の三条市下田体育館は、小中学生の白熱した勝負で熱気に包まれた。

 「やはり、子どもの健やかな成長に尽きる。そのための選択肢の1つとして、ドッジボールを選んでいただけるとありがたい」と西潟さん。そのような思いを持って、協会の一員として、競技スポーツとしての普及に努めている。 
                              (山口)

 ドッジボールは、互いに相手チームの選手にボールを投げ当て合い、最終的に残った人数の多い方が勝利する「誰でも1度はやったことのある」球技。西潟さんが競技スポーツとしてのドッジボールに携わるようになったのは20年ほど前で、当時小学4年生だった息子の大会出場がきっかけだったという。

 「サッカーをやっていた息子が、そのサッカーチームでドッジボールの大会に出ることになりまして、送迎も兼ねて新潟市の大会会場まで行きました。そこで目にしたのは、学校の休み時間などにレクリエーション的な感じでやっているのとは一味違う、競技としてのドッジボール。『こんなにしっかりしたルールがあって、これほどの熱気の中でやっているんだ』と、イメージが変わりましたね」と振り返る。

 「何より、息子たちが予選リーグで負けて、すごく悔しがっていたんですよ。周りのチームは本当にレベルが高くて、ぜんぜん勝てなかった。子どもたちが『次もやりたい!』と言うものだから、じゃあ私は『公式ルールがよく分からないから、審判の資格取ってくるわ』って。そうやってドッジボールに熱が入っていき、息子がチームを卒業してからも、ドッジボールに関わるようになっていきました」と西潟さん。現在は、日本ドッジボール協会では普及委員会副委員長、新潟県ドッジボール協会では競技委員長を務め、第一線で活動。燕市内の未就学児を対象に継続的に行っているという「ボール投げ教室」なども含め、ドッジボールの魅力を広く伝えている。

 
 
 2017年に三条中央ライオンズクラブに入会した西潟さんは、奉仕の精神にのっとって青少年育成にも注力するライオンズクラブの理念や方針にシンパシーを感じ、「ライオンズクラブとして、ドッジボールができないか」と思い立った。自身がドッジボール協会とのかけはしになり、昨年10月に同クラブとして初めてのドッジボール大会が実現。小学生の部に5チーム、中学生の部に7チームが参加して熱戦を繰り広げ、子どもたちからは大反響。次回開催を楽しみにする声も上がったという。

 また、小学生の部には全国の舞台を目指してしのぎを削る県内各地のクラブチームが参加し、積極的な声がけ、スピードと力強さにあふれたボール回し、アタックの応酬を展開。他のライオンズクラブ会員は、競技スポーツとしてのドッジボールを目に焼き付けていた。

 日本ドッジボール協会は設立以来、「自主性」、「自己責任」、「向上心」の3本柱を掲げる。1試合5分、12人対12人で行う公式ルールには、ボールを投げる際や取る際にコートのラインを踏むと相手ボールになる「オーバーライン」、自チームの内野同士あるいは外野同士でのパスを反則とする「ダブルパス」、相手の頭や顔に当ててしまうと相手ボールになる「ヘッドアタック」などさまざまな規定があり、大会では協会の公認審判員がジャッジする。

 年代や活動目的によってカテゴリーが分けられており、最も競技人口の多い小学生では、全国大会とその予選に出場できる「D―1」と「D―1G」(女子のみでチーム編成)をはじめ、初心者向けで交流やレクリエーションをねらいとする「D―2」、低学年向けの「D―3」。小学生以外では、中高生対象、一般・社会人対象のシニア向けカテゴリーがある。

 カテゴリーごとの大会のほか、全国大会の優勝チーム、あるいは各地から集った優秀な選手で編成する世代別代表チームによる合宿や国際試合も行われており、代表選手は「12歳以下男子」、「12歳以下女子」、「13歳以上男子」、「13歳以上女子」に分かれる。昨年10月のアジアカップでは韓国や台湾など数カ国の代表チームと戦い、3つのカテゴリーで日本代表が優勝。西潟さんは、「他の国は『打倒日本』、日本を目標にしているようなところもありますね」と、胸を張る。

 三条市や加茂市は県内でもドッジボールが盛んな地域で、今後ますますドッジボール熱が高まる土壌は十分。西潟さんは、「ドッジボールは、いつでも、どこでも、誰とでもできる。人にボールをぶつける競技だからこそ、気をつけなければいけない、守らなければならないことがあり、その中でいろいろなものが養われる」と、魅力を語りつつ、「競技としての認識を、もっと広めていきたいのはもちろんですが、何より大切なのは、子どもたちの健やかな成長。ドッジボールが、そのための選択肢の1つでありたいですね」と、願っている。


 2019年1月4日冬季特集号掲載