農舎の中のイングリッシュガーデン
みっちゃんの花畑 燕市勘新
 新潟県燕市勘新、みっちゃんの花畑の冨田みさえさんは、土壌作りに手を掛け、無農薬を貫くイングリッシュガーデン風の菜園ガーデンで作るハーブや花、野菜を暮らしに取り入れて、彩り、癒しをもたらすツールとして提案している。ハーブインストラクター、ガーデナーで「私どもが栽培したものをどう活用するかが大切」と、栽培法を含めたハーブや野菜の利活用、庭造りの相談にも乗っている。

 築100年ほどの農舎を、太い梁を生かして吹き抜けに改装。太陽の光が届く透明の屋根と、あえて土間の地面を出した半屋外のような空間にイングリッシュガーデンの世界が広がり、来店した人は自家製のハーブティーでもてなされる。粟ヶ岳と守門岳を遠望する菜園ガーデンには、1年を通してハーブや花、野菜が息づいており、敷地内には映画「となりのトトロ」を連想させるような小屋も建っている。

 店内ではハーブの苗、野菜、雑貨なども販売するが、冨田さんは自ら育てたハーブなどを素材に「どうやって癒しや楽しみをもたらすか。四季の移り変わりを喜び、自然と人間の共生を目指したい」と、春や秋には収穫祭やコンサート、リース作り講座、三条市馬場の下田の森の美術館や、加茂市加茂新田の桐子モダンなどでハーブ講座も開き、燕市内の学校で指導することもある。

 冨田さんは旧下田村出身で、NPO法人ジャパンハーブソサエティーのハーブインストラクターの資格は20年ほど前に取得した。ハーブを育てていると近所の人から「草を植えて何してるンだね」と言われたこともあったが、花やハーブに囲まれる生活を楽しんできた。

 6年前に脳梗塞を発症してから、子どもたちに安心して食べさせられる作物への思いや、自然に触れてもらいたいという思いがさらに強くなり、無農薬栽培、その土台となる土作りに傾倒。ハーブの香り、土、水を生かした癒しを提供しようと、みっちゃんの花畑をオープンさせた。

 「農薬を使わないと虫が来るという人がいるが、土作りによって虫が来ないようにすることもできる。農薬を使う方法を否定する訳でないが、うちの菜園ガーデンでは無農薬栽培にこだわりたい」と冨田さん。毎月1回、ぼかし肥料を使った土作りの講座を開いており、年間契約で1坪ずつ貸し出している体験型菜園ガーデンも無農薬栽培が条件となっている。土壌に発生した微生物などの裏付けをとるため、検査機関に依頼して土壌検査も行う。

 菜園ガーデンは、花やハーブ、野菜を育てながら、お茶や料理、クラフトなどに取り入れることが前提で、見て、食べて楽しむフランス式の家庭菜園「ポタジェ」、イギリス式では「キッチンガーデン」のような雰囲気。昨年12月に開かれたリース作り講座でも冨田さんは菜園ガーデンからハーブの葉を摘み取ってきて、リース作りの材料にしたり、ハーブティーを入れるなどした。摘んだハーブは小さなブーケのように仕立てて飾ったり、そのまま口に入れても苦みやえぐみを感じることがなく清々しい香りや味で、「これが土作りの成果。昨年の猛暑でもいっさい水やりをすることなく育てることができた。ぜひ、お出でいただいて、体験してもらいたい」と冨田さん。

 種から菜園ガーデンで育てて鉢植えにしたキッチンハーブが一押しで、気軽にハーブを育て、利用する楽しみを味わえる。

 土作り、栽培、作物の相性、管理、利用方法などを踏まえた庭造りの相談も受けている。

 中2階になっているスペースは、ギャラリーとして弥彦村のイラストレーター、梅津めぐみさんの作品を展示する予定。キッチンハーブの鉢に描かれたイラストも梅津さんの手によるもの。

 営業時間は午前9時から午後6時まで、営業日は月曜日、水曜日、土曜日で、その他に不定で休業する場合がある。

 問い合わせは冨田さん(рO80・7883・6913)へ。
                                     (外山)


 2019年1月4日冬季特集号掲載