専門学校生が作る県央地域紹介Webサイト
「Kenoh―Info」先輩から引き継ぐチャレンジの場
 新潟県県央地域の農産物を中心に、彌彦神社や加茂山公園のリス園などの観光施設も紹介するWebサイト「Kenoh―Info」を県内の専門学校生が制作した。

 制作したのは、新潟市中央区米山三、新潟コンピュータ専門学校情報システム科3年の権田裕貴さんと同じく齋藤友則さん。Webサイトの制作の中心となった権田さんは「県央地域のことを知ってもらいたい」と話す。まだ決まっていないが、アプリとWebサイトは後輩への引き継ぎも視野に入っており、齋藤さんは「使う側の人のことを考えての開発をしていってほしい」と後輩へのアドバイスも口にする。

 Webサイト制作のきっかけは、新潟県三条地域振興局農業振興部と新潟コンピュータ専門学校がコラボした農産物直売所マップアプリを制作したこと。県と専門学校がアプリを開発したのは全国でも初めての取り組みで、昨年は、このアプリを活用してのスタンプラリーも行われた。

 アプリは現在も使用することができ、県央地域の農産物直売所の基本情報を掲載しており、Googleマップと連動したナビゲーション機能も搭載しているほか、絞り込み機能検索、気に入った直売所のお気に入り登録、また、起動画面で旬の野菜を知らせるなどの機能も備えている。Android版とios版がある。

 2016年度に農業振興部が紙媒体のマップを制作したが、「直売所をより身近に感じてもらいたい」と、経済産業省主催のU―22プログラミング・コンテストやにいがたデジコングランプリなどで入賞するなど実績のある新潟コンピュータ専門学校にアプリの開発を依頼。2017年5月から開発に取り組み、10月にAndroid版をリリースした。

 もともと、このアプリの開発に携わっていたのは、昨年度で卒業した伊藤樹さんと池田祐貴さん。2人はAndroid版の開発までで卒業を迎えることになり、「やはりios版も欲しいよね」と引き継いだのが、権田さんと齋藤さんの2人で、昨年3月にios版のアプリをリリースした。

 Webサイトは、最初はアプリの紹介をメーンとして、伊藤さんと池田さんが制作していたが、公開までには至らず、やはり2人が引き継ぐことに。ただ、引き継いだといっても、Webサイトは「ほとんどゼロから作り直した」と言い、権田さんは「前はアプリの紹介、使い方だけでしたが、私たちは、それだけでなく、県央地域のことを知ってもらうというところにフォーカスして新しく作ってきました」と話す。昨年5月の連休明けから、スタンプラリーのシステム開発と並行して写真の提供など三条地域振興局の協力も得ながらWebサイトの開発も進め、10月に公開にこぎつけた。

 2人はこの3月で卒業し、すでに通信業界、IT業界への就職が決まっている。権田さんは、「今後、今回の経験を生かしていきたいと思います。知識をつけたことで、いろいろと対応できるようになればと思っています」、齋藤さんは「ネットワークの仕事に関わらず、IT業界で働いていく上で、この機械に触ったことがないからいじれないではなく、どんどん新しいものを触って勉強してということでの今回のiosでの制作だったので、これからも学んでいこうという意識を仕事にも生かしていきたいと思っています」と、今回のアプリ、Webサイトの経験も生かしていきたいと話す。

 Webサイト、アプリも含めて、今後は、自身がそうしたように後輩に引き継いでほしいとする。権田さんは、「現状、コンテンツの量としてはまだまだだと思うので、もっとコンテンツの量を増やしていってもらえたらうれしいと思っていますし、全体的に改良していってもらえたらと思っています」、齋藤さんは「アプリも含めて引き継いでもらった時には、使う側の人のことを考えての開発をしていってほしいと思っています」と託す。

 2人を指導した江村智史先生は、「(Webサイトは)依頼されてやっていたわけではないですけど、結果的には、三条地域振興局も巻き込んで大きな取り組みになっているので、アプリの開発が続く限りは続けていきたいと思います。そして、こうやって先輩から引き継いで皆で作り上げていくということができていなかったんですが、新しい試みとして、もちろん先輩も尊重しつつ、先輩の力を引き継ぎながら、さらに自分の個性を出してパワーアップしていけるいい場だと思うので、ぜひ、後輩たちのチャレンジの場として活用していけたらいいのかなと考えています」と話した。

 なお、Kenoh―InfoのURLhttps://www.ncc-net.ac.jp/alliance/system/kenoinfo/
                                                (石山)


 2019年1月4日冬季特集号掲載